新しい総理大臣は, 「脱原発依存」継続とのこと2011年09月02日 22:25

 あれだけの事故が福島であって,
今後も長期にわたって福島では人が住めない可能性が
指摘されているにもかかわらず,
原子力発電所を未だに動かそうとする人達がいること(*1)が,
私には全く理解できないのですが,
先日総理大臣になった野田佳彦氏は,
前の総理大臣による「脱原発依存」を
継承すると言っているようです。(*2)
そして, 定期検査中の発電所については,
> 安全性をしっかり確保し, 地元の理解を前提に再稼働する
方針のようです。
安全性が確保できる原子力発電所など存在しませんので,
新しい総理大臣は,
実は原子力発電所の即廃止を考えているのだと解釈できます。
(*1)の首長と比べれば, 野田佳彦という人は,
ずっとまともな印象を受けます。

 (*1)のような人がいるのは,
人が作った技術を信用しているからなのでしょうか。
まさか, 原子力発電所があることによる交付金を
あてにしているのでしょうか。
原子力発電所が存在することで職が確保されると,
本気で考えているのでしょうか。
世の中分からないことが多いです。

 北陸電力の大株主である富山県が主催する
「原子力災害対策部会」が,
やっと今日になって開かれました。(*3)
> 今回の震災と原発事故では, 大災害の恐ろしさを改めて実感し,
> 原子力対策をしっかり進めることが重要だと痛感させられた。
と, 富山県知事石井隆一(敬称不要)は発言したとのことです。
前半分はその通りですが, 後半分は(*1)と同じであり,
未だに安全な原子力発電所が存在すると考える,
大馬鹿者であることが再認識できました。
首長がこうでは, 志賀原子力発電所が再稼働するのも
時間の問題でしょう。
富山に住む者の1人として, 大変申し訳ない思いをしております。


 隣の石川県知事は,
> 原発再稼働のトップバッターになることに対しては慎重で
と, 非主体的な態度ですが,
> 北電経営陣は志賀原発の冬の再稼働に
> 強い意欲を示しているとされるが,
> 地元の慎重論は根強い。
と, どうやら地元の方々は運転再開を望まない意見が強いようです。
結果として, 志賀原子力発電所は, 年内は再稼働しなさそうです。
北陸電力管轄地域は,
> 8月は昨年のような記録的な猛暑とならず,
> 節電効果や雨量増加に伴う水力の稼働率アップもあり,
> 原発なしで乗り切った。
でした。8月は, 盆までとても暑かったのです。
記録的猛暑ではありませんでしたが, 猛暑には違いありませんでした。
製造業や家庭の努力で, 原子力発電所なしで乗り切ったのです。
一番甘えているのが北陸電力と,
その大株主である富山県知事ではないでしょうか。

(*1) http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819890E1E3E2E1E28DE1E3E2EAE0E2E3E39E90E2E2E2E2
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110829/trd11082923080016-n1.htm
(*2) http://www.jiji.com/jc/zc?k=201109/2011090200791
(*3) http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3065153212.html
(*4) http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/K20110902303.htm