[富山] 皆で同じ物を食べる学校給食って, 必要なんでしょうかね?2012年02月10日 21:24

 私は, 多くの日本人とは違う環境で育ってきたからでしょう,
学校給食を, 小学5年迄経験して, 以降は経験していません。
弁当を持っていったり, 売りに出されている物を食べたりしていました。
そうのような時には,
自分で食べたくない物を選ぶことはありませんでしたので,
食べている物に片寄りがあったと思います。
給食を食べていた時には, 好きな物, 嫌いな物がありましたが,
残したことはありませんでした。
誰かから牛乳をもらったり,
パン一切れをもらったことはあったような記憶はありますが(^^;。
揚げパンは, 毎日出て欲しかったパンでしたけれど(^^;。
それはともかく, 昨日('12/02/10)見たウェブ記事によれば,
富山県の西にある小矢部(おやべ)市の幼稚園と小中学校で,
> 食物アレルギーの子どもでも食べられる献立が用意され
たのだそうです。
食物アレルギーを持っている人からしたら大変ありがたい事でしょう。
食物アレルギーの人達の存在を,
若い時から知るという機会にもなるでしょう。
だから, このような機会をもったことは, 悪いとは思わないです。
ただ, そのような機会を持ったのは,
> 保護者や学校からの要望を受け,
> 「みんなで食べる学校給食」と名付けて実施された。
ということのようです。
ここに私が引っかかりました。
同じ物を皆で食べることに, 何か意味があるのかなあ,
という疑問です。

 私は2009年から, 卵乳魚菜食になったので,
多くの料理店の料理や, 既製食品を食べられない状況です。
私と同様, あるいは, 卵も乳も魚もたべない, 「ヴィーガン」の人だと,
味噌汁や蕎麦・うどんの汁も口にできなくなります。
そのような食生活の人の事まで考えると,
みんなで食べる学校給食って, 可能なのかなあと思います。

> 市内で食物アレルギーがある児童生徒は112人が確認されている。
> うち107人は食べられない食材を取り除いて給食を食べ,
> 4人は弁当持参, 1人は種実類を除去した給食を食べている。 
のだそうです。
もしかしたら, 他の人と違うものを食べている自分が,
異端者と見なされるのが嫌だから,
自分も食べられる給食を作って欲しいと願ったのかも知れません。
その辺りの事情は分かりませんが,
私は逆に, 皆が同じ物を食べていることの方が,
なんとなく嫌だなあ, と思うのです。
大量の食事を作る立場から見たら,
皆同じ物を食べてくれる方が, ありがたいでしょうけれど,
そうではない立場の人の方が多いでしょう。
他の人と同じ物を食べたいのなら同じ物を食べればよいし,
他の人と違っても, 自分の食べたい物を食べたければ,
それを食べればよいと思うのです。

 学校給食の在り方という, 大きな課題になりそうですが,
子供の食生活は, 親ないし親に相当する人が面倒を見ることで,
学校は本来関係ない, というのが私の考えです。
学校に食生活指導も任せるのなら,
全寮制にするなどして,
昼食だけでなく,
1日の食事の指導をしなければ意味がないと思うのです。

 と書いてきましたが, 小矢部市の給食を作られた方の試みには,
敬意を表します。
また, この記事を通じて, 玉蜀黍(とうもろこし)醤油があることを,
初めて知りました。

(*1) http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/T20120209205.htm