自分の専門(化学)のお話をしてきました。2012年05月16日 20:31

 相棒のとりほのお友達で,
今は私と「マイミク」[1]になっている方が,
私の専門である化学のお話をする機会を下さり,
今日, 90分位のお話をしてきました。

 化学の, 高等学校理科で教わるあたりのお話なのですが,
この辺りのお話は, 原子という, 目に見えない,
とんでもないくらい小さな粒子の話と,
現実に目の前にある物の話を,
どう関連づけさせるかが鍵になるような気がします。
高等学校の理科の授業では,
もしかしたら, この内容は大学入学試験や
会社の入社試験で出題されるから,
覚えておくように, とだけ言われて,
ひたすら暗記させられている可能性もあるのでしょう。
上に関連づけをどうわかりやすく説明するかを考えて,
お話をしてみました。
予定していた内容をできなかったのは,
教育現場を離れて, 話す内容と時間の関係を,
未だにうまく調整できていないからでしょう。
それはともかく,
お聞きになった方々の,
化学の理解の助けになれば幸いです。
また, このような機会を下さった「マイミク」の方に,
感謝いたします。

 ところで, 今年高等学校2年生までの教育課程では,
化学では, 電子は原子核周辺の球形の「電子殻」を回転している,
物理では, 電子は原子核周辺の円軌道を運動しているという,
Bohr模型で説明しているようです。[2]
物理と化学で, 違う説明をして良いのでしょうかね?
大学では, そのどちらでもない,
量子力学に基づく電子殻を教わるので,
まあ, どちらでも良いと言えば良いのですが(^^;。

[1] http://e-words.jp/w/E3839EE382A4E3839FE382AF.html
[2] 高等学校の教科書を持っていないので,
参考書である, 卜部※庸(※「吉」と「士」が「土」)
「理系大学受験化学I・IIの新研究」(2005)三省堂
河合塾物理科編「物理教室」(2004)河合出版