[富山] 富山県知事選挙。選挙公報を見てみました。2012年10月19日 23:59

 富山県知事選挙が来週日曜('12/10/28)にあるのですが,
立候補者は, 現職の,
原子力発電所を実質推進する人殺しである石井隆一氏と,
震災瓦礫地方拡散処理推進する日本共産党が推薦する
米谷寛治氏の2名のみです。
10/14のブログ[1]で書いたように,
どちらの候補も人殺し, あるいは人殺しを推進しています。
なので, 投票したくても人を選べません。
富山県選挙管理委員会では,
「届け!私の一票(「こえ」と振り仮名をしております)。」
という題のウェブサイトを用意しておりますが,
その中の「みんなで考えよう, 環境にやさしい暮らし」や,
「豊かな自然をいつまでも」という声は,
既に届かないことが確定しております。
大変残念な状況です。

 「旅の人」である私が, お世話になっている富山県の
知事選挙に対して何か言える立場ではない, という思いはあります。
加えて, これほど長く富山県にお世話になるつもりはなかったので,
富山の言葉を学ぶこともせずにいて,
富山の人と親しくなろうという思いもない私です。
そんな私ですが, しかし, 恐らく, 少なくともあと半年は
ここ富山県富山市内に在住するつもりです。
となると, 「旅の人」とは言え,
安全に生きたいと思うのは自然なことです。
立候補者が共に人殺しな状況ですが,
どちらがいくらかましなのか, という観点で,
立候補者を比べることにしました。

 立候補者の選挙公報は, [2]のURI掲載されています。
知事立候補者と直接質疑応答ができない状況なので,
これしか, 投票時の判断材料がないので,
これから, 両候補者のどちらを選ぶかを決めることにします。

 私は, 安心して, 安全に生きられるところに住むことを願っています。
次のことが候補者決定のための条件となります。
(1)原子力発電所の稼働を認めない。
(2)危険な物質の広範囲拡散を認めない。
(3)地場産農産物の安定生産を確立する。
(4)公共交通機関の整備による, 安心して街を移動できる環境をつくる。
(5)自動車運転環境の整備による, 安心して運転できる環境を作る。

 これらのうちで, どれが都道府県知事の職務範囲なのかが,
私には分からないのですが,
(1)については,
志賀原子力発電所真下に活断層はないと,
活断層の非専門家が言い続けている北陸電力[3]の大株主は,
富山県です。株主の権限もよく分からないのですが,
筆頭株主が原子力発電所を廃止せよと言った場合,
それを無視できる物なのでしょうか?
県が所有する株式なので, 知事が運用しているとして良いのでしょう。
であれば, 私が知事なら,
即, 志賀原子力発電所廃炉, 撤収を命じるのですが。
で, 現職知事は, そのようなことを一切主張しておりません。
新人候補は, 再稼働反対としているようなので,
この点については,
新人候補と主張がいくらか近いということになります。

(2)については, 2011年3月11日の東北の震災で発生した瓦礫を,
地方公共団体で受け入れるよう, 環境省が言っておりますが,
放射性物質の広域拡散に反対の立場から,
私は環境省の主張に反対しております。
放射性物質がなかったとしても,
運搬費を考えると, 日本中で処理する意味がわかりません。
で, 廃棄物処理は, 県ではなく市町村単位のようなので,
今回の知事選挙の争点にはならないようです。

(3)地場産農産物の安定生産を確立する。
は, どこを調べればよいのか分かりません。
富山市では, 地場もん屋を設立し,
地元収穫野菜の販売を促進しています。
となると, これも県ではないようですね。
ただ, 私は農業で自立(就農)を目指した昨年,
富山県農林水産公社の方とお話をしましたが,
私の年齢(40歳を超えている)が新規就農することを想定していない,
あるいは実際に就農されたら困る, そのような印象を受けています。
県単位で, 新規就農者の受け入れは考えていないようです。
その意味では, 現職知事を応援できません。
新人候補者は, これについて何を考えているのか分かりません。
ということで, これも争点にはならないです。

(4)公共交通機関の整備による, 安心して街を移動できる環境をつくる。
 私は, 鉄道や路面電車が行き届いている環境が
良いと考えています。
(そして, 携帯電話からの電波発射禁止車両を設けて欲しいのですが...)
県営鉄道のようなものがあると良いのですが,
東京都以外は, 県営鉄道はない状況です。
北陸新幹線開業に伴う北陸本線廃止で,
第3セクターの会社が設立され,
その資本比率が63%だそうです。[5]
となると, この会社については,
富山県が大きくかかわるということでしょう。
これについて, 現知事は何も言っていません。
新人候補者は, 旧国鉄(JR西日本)に何かをさせたいようですが,
そのようなことができるのでしょうか?
何かできたとして, 何ができるのでしょうか?
そのあたりが分かりません。
第3セクターに任せられる以上, 旧国鉄ではなく,
県としてどうするのかを言うべきですが,
何も言っていないです。なので, (3)については,
両候補者はどちらも駄目です。

(5)自動車運転環境の整備による, 安心して運転できる環境を作る。
 これは前々から言っていますが,
富山県警察は, 交通安全に対する取り組みに,
全然積極的ではありません。
夕方遅くでもパトロールカーは無燈走行し,
交番前で耳に何かをつっこんで自転車に乗る人も無視し,
ある特定の期間だけ集中的に速度取り締まりをやっていて,
自動車・自転車を安心して運転できる環境をつくることについては,
全く仕事をしていない税金泥棒,
加えて, 「マナーアップ」[6]なる, 意味不明の言葉を使う馬鹿集団,
というのが私の富山県警察に対する認識です。
その長が県知事です。
このような怠慢公務員を放置している現知事が,
知事選挙に立候補するとは,
どういう神経をしているのかわかりません。
新人候補は, これについては全く触れておりません。
きっと, そのような富山県内の現状に,
問題があるという認識がない人なのでしょう。
そのような人が知事選挙に立候補する神経も分かりません。

 ということで, 結論としては, [1]に書いたように,
どちらの候補者も駄目です。でも, 選ばざるを得ません。
困りました。もう少し悩みます。

 ところで, [2]を見ると,
新人候補者は, 原発ゼロは良いとして,
消費税10%, TPP参加と大きな文字で書いております。
消費税とTPPは, 国政がかかわることなので,
県知事選挙で訴えてもしかたがないのですが,
ううん, そうかあ, この新人候補にも,
大きな問題があるということですね。

[1] http://okyuubooya.asablo.jp/blog/2012/10/14/6602790
[2] http://toyama-chijisen1028.com/images/kouhou.pdf
[3] http://www.rikuden.co.jp/
[4] http://www.ullet.com/%E5%8C%97%E9%99%B8%E9%9B%BB%E5%8A%9B/%E5%A4%A7%E6%A0%AA%E4%B8%BB
[5] http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/T20120307201.htm
[6] http://police.pref.toyama.jp/cms_sec_police/6236/kj00008555.html