おきゅうぼうやの日記 Okyuu Booya's Diary

　富山県東部の鉄道会社である,
富山地方鉄道のある路線で,
昨年(2012年7月28日)に, 脱線事故がありました。
その事故報告書についてのニュース記事がありました。[1]
国土交通省の報告では,
> 現場付近の線路では, 事故発生2か月前のレール交換後に
> 締結装置の締め直し管理がされなかったことから,
> 締結装置のボルトが列車の運行に伴う横圧を繰り返し受けて
> 緩んだこと。
とあるのです。「管理されなかった」とあるのですが,
NHKの報道[2]だと, 次のようになっています。

> 運輸安全委員会によると,
> レールを交換したあとはボルトがゆるむのを防ぐため
> 定期的にボルトを締め直す管理が必要ですが,
> 富山地方鉄道はこうした管理が必要なことを
> 知らなかったということです。
!!

私は, 鉄道の安全管理について全くの素人です。
ですが, このNHKの報道から察すると,
富山地方鉄道も素人だった, ということになります。

　これだけで十分びっくりです。
この場所は駅構内で, 速達通過列車もなく,
どの列車も減速する場所だったので,
大事故にならなかったと言う事なのでしょう。
恐ろしい事です。

　しかし, もっと恐ろしいなあと思ったのは,

> このため運輸安全委員会は
> ほかに軌道の幅が広がっている箇所がないか測定し,
> あれば速やかに直すよう富山地方鉄道に勧告しました。

と, 調査と直しを「勧告」するだけ, というものです。
「命令」ないし「営業停止」, ではないんですね。

　このところ, 富山地方鉄道の高速バスに
お世話になっているのですが,
鉄道には乗らない方が良さそうな気がしました。

[1] http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/railway/detail.php?id=1825
[2] http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3063317911.html?t=1374848426402