[富山] 高岡市内路面電車駅での, 電車待ち客が自動車にぶつけられた事故のその後2013年10月21日 22:27

 高岡市内の路面電車駅で待っていた人が
車にはねられた事件[1]の,
その後です。危険な駅ですが,
他に公共交通機関がないということで,
廃止にはできない, なので存続と言うことだそうです。[2]
 で, その関連配信ニュースを読み比べてみました。
北日本放送では,
> 事故のあった
> 高岡市の新吉久停留所です。
> 現状のままでは道幅が狭く,
> 段差を設けたのりばを作ることはできないということです。
>
> 段差を設けたのりばを作るためには
> 新吉久停留所近くの土地を買収して
> 道を広げなければいけませんが,
> この道は県道で県との調整が新たに必要です。
とありました。県との調整が必要と言うことは,
県が路面電車駅の安全を妨げていると解釈できるでしょう。

 しかし, チューリップテレビでは,
> 長期的な目標として道路の幅を拡張し,
> 段差やガードレールのある電停の設置を
> めざすことを確認しました。
> このため,
> 隣接する土地の所有者と譲渡や賃貸などの協議を進めるほか,
> 財政的な支援について県や高岡市と調整することにしました。
とあります。県道とは書かれていません。
万葉線が, 土地の所有者との協議をしているということです。
財政的支援についての調整は, あって当然でしょう。

 富山テレビだと,
> これまで死亡事故も起きている現場だけに,
> 出席者からは「3回目の事故は許されない」という
> 厳しい意見が出され,
> 万葉線では, 電停を照らす照明をLEDに変更し,
> 明るさを増したことを説明。
> また現在下り路線には無い待合所の設置に向け,
> 地権者に要請したことを明らかにし,
> 県をはじめ高岡市や射水市などにも協力を求め,
> 設置に向けて検討に入ることになった。
とあります。「...」内は, 全然厳しい意見ではなく,
当然の意見だと思うのですが,
富山テレビとしては, 厳しい意見と解釈しているようです。
それはともかく, チューリップテレビでは,
「段差がある乗り場」をつくるとしているのに対して,
富山テレビでは, 「待合い所」の設置とあります。
これらは同じなのでしょうか? 同じであって欲しいです。
地権者への要請が遅すぎた,
というのが答なのだと思います。
「1度目の事故」の時に, 土地をなんとかして,
本来あるべき「待合所」にすべきでした。
万葉線が直接の責任者ですが,
ここが富山県道であることを考えると,
富山県の責任も重大です。
人が2人なくなっても, 自分からは動かないのが行政という,
前近代的な状況が変わり,
命がけではなく, 安心して電車が来るのを待てる駅ができることを,
お祈り申し上げます。
そのためには, 万葉線社長だけでなく,
富山県知事がどう動くのかに注目しております。
ただ, 現知事は原子力発電の稼働に反対しておらず,
県民の命を守ろうという考えが全くないことから,
この件でも, 現県知事には, 全く期待できませんが,
それでも, それでも, 状況が良くなることをお祈りいたします。

[1] 今もウェブ配信ニュースが残っているのは, 次のURIのみです。
http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=1045
[2] http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/index.html?TID_DT03=20131021165605
http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=1292
http://news.bbt.co.jp/topics_detail.phtml?Record_ID=9baac6a72db799e5f05d15941a75e549