おきゅうぼうやの日記 Okyuu Booya's Diary

　富山県射水市の小学校で,
ノーウォークウィルス(ノロウィルス)[1]の集団感染があったのですが,
(このブログでは, ノーウォークウィルスと書くことにします。)

> 先月('14年 1月)31日から('14年 2月)12日までに,
> 児童と教職員あわせて321人が
> 腹痛やおう吐などの症状を訴えていて,
> (富山)県の調べでは, 児童と教職員,
> それに給食の調理員とパンの製造業者の従業員から
> ノロウイルスが検出されています。
>
> しかし, 施設や食材から,
> ノロウイルスは検出されず,
> 感染経路の特定はされていません。[2]

と言うことで, なんだかよく分からない集団感染のようです。

　ノーウォークウィルスは, RNAとタンパク質だけという,
とても単純な構造で細胞膜がなく,
なので, 細胞膜の脂質に有効な
エタノールや逆性洗剤が効かないようです。
なので, ノーウォークウィルスを外部からやっつけるとなると,
加熱によるタンパク質変性,
あるいはもっと過激に, 化学変化によるタンパク質変性,
加水分解でしょうか。次亜塩素酸を使うのは,
次亜塩素酸が強力な酸化剤だからでしょう。
ウィルスは死にますが, 体の細胞も死んでしまいます(;_;)。

　となると, 本当に有効なのは,
ノーウォークウィルスが外から入らないようにすることだけではなく,
入ってしまったノーウォークウィルスをやっつける,
免疫作用を高めることのようです。

　[2]によると,
> (射水)市教委は12日,
> 市内の小中学校教員, 幼稚園や保育園の職員らを対象に
> 感染性胃腸炎予防の講習会を開いた。
> (富山)県側は集団感染の原因は特定できなかったとした上で,
> 消毒や手洗いの徹底をあらためて要請。
> 出席者約100人は再発防止へ気を引き締めた。
だそうで, 消毒や手洗いと,
外から中へはいるのを防ぐことばかり,
言っているようです。
こういう時に, 免疫力を高める生活を言うのが,
重要と思います。

　NARDのアロマ・アドバイザーなので,
アロマテラピーで何かできないかなあと思うのですが,
ラヴィンツァラ, ユーカリ・ラディアタが良いようです。
1,8-シネオールが効くようです。
この, 1,8-シネオールcineolという名前は,
化学屋の立場で見ると, アルコールのような印象です。
olで終わるのは, アルコールなので。
しかし, 1,8-シネオールは, 環状エーテルです。[3]
1と8になるのは, 基本骨格がp-メンタン[4]で,
メチル基が付いている炭素が1, そのメチル基が7,
1-メチルエチル基(イソプロピル基)が8になるので,
1,8-シネオールなのだそうです。
p-メンタンさえ名前を知らない私には,
とても勉強になります(^^;。

　ということで, ラビンツァラとユーカリ・ラディアタを,
胸や鳩尾(みぞおち)に塗ると良いようです。
予防だけでなく, 免疫力向上もやっていきましょう。

[1] ノロウィルスというのは, ウィルス名ではなく,
ノーウォークウィルスという正しい呼び名を使うべき,
と, wikipediaにはあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%82%B9
その根拠を示すURIは, 次の通り。(pdfファイルにあります。)
http://talk.ictvonline.org/files/ictv_documents/m/newsletters/4069.aspx
多くのマスコミはお構いなく, 「ノロウィルス」を使っていますね(;_;)。

[2] http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/index.html?TID_DT03=20140212190052
他にも,
http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=2501
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/T20140213201.htm

[3] http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%8D%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB

[4] http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%B3
正しくは, pは, イタリックです。