おきゅうぼうやの日記 Okyuu Booya's Diary

　北日本新聞のYahoo!配信ニュース[1]によると,

> 鷹栖小が１６連覇 交通安全子供自転車県大会

だったのだそうです。鷹栖(たかのす)小学校というのは,
砺波市にある小学校です。[2]
「交通安全子供自転車県大会」というのは,
全日本安全協会[3]という,
正体不明の一般財団法人が企画・実行している大会です。
私がこの組織の事を「正体不明の一般財団法人」と書くのは,
[3]によれば, その主な事業が,

> 交通安全思想の普及啓発
> 交通安全教育の推進
> 各種研修会の開催等
> 交通安全表彰の実施
> 交通安全に関する調査研究の実施
> 交通安全教育用資機材等の作成・配分
> 諸外国との交流

という, どこが交通安全と関係するのかが分からないからです。
交通安全をするのは, 警察の仕事であり,
彼らの職務怠慢を監視するのが目的なら理解できますが,
この組織は度々警察と合同で,
交叉点で幟を持つ不気味な行動をとる人達で,
私はその意味不明な行動が,
却って交通事故を引き起こす原因になると考えております。

　で, この組織が主催する「自転車安全子供自転車大会」[4]は,
「児童・生徒の自転車事故防止活動の一環」として
開催されるのだそうですが, その内容は, [4]によると, 次の通りです。

> 主に交通の規則や自転車の安全な乗り方などを問う学科テストと,
> 交差点の安全な渡り方など基本的な乗り方をチェックする
> 安全走行テストや
> S字走行, デコボコ道の走行などをチェックする
> 技能走行テストなどの実技テストを行いました。

これは, この大会に出席して一定の成績になった人のみに
自転車運転を認めるというものであれば,
とても意味があると思うのですが,
この大会に出ようとでまいと,
誰でも自転車に乗れます。
この大会を開催する事で,
多くの小学生の自転車安全運転につながるかというと,
ほぼないと考えられ, つまり, 意味がない行事なのです。

　どうしてこのような事をして,
何かをやったつもりになるのでしょうか。
全国交通安全協会がそのような行事をすることに
時間と金をかけるのだったら,
毎朝の通勤時や, 夕刻から夜の子供の自転車運転時の
指導や注意をすべきなのに,
それはやらないんですよね。
警察もそのような仕事をしているのを見た事ありません。
たまにパトロール車で, 2人運転する自転車に
拡声器で注意するのは見ますが,
あれだって捕まえて, 自転車を取り上げて,
親を呼び出すなど, 未成年への指導を徹底すべきなのに,
実質何ら指導をしていません。
まあ, 警察は仕事をしない組織なので,
仕方ないのではありますが...。

　鷹巣小学校児童が「16連覇」をするのは,
何か理由があるのでしょうか?
自転車の安全な乗り方の指導を徹底しているという事でしょうか?
もしそうなら, お疲れ様, ということになります。
本業の学業をやりつつの指導は,
相当大変と思いますので。
それにしても,

> 前半の技能走行では,
> 等間隔に置いてあるピンを倒さずに慎重に走行するジグザグ進行,
> 段差のあるルートから外れずに通り抜けるデコボコ道など
> ３種目に挑んだ。

って, 安全運転とどう関係あるのでしょうかね?
そんな危ない道は, 自転車には乗らずに,
自転車を押して前進する事を教えるべきと思います。
そのような道を無理に自転車で走る指導をする
全日本安全協会は,

「全日本危険自転車走行指導促進協会」

と改名される事を勧めます。

[1] http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140706-00003736-kitanihon-l16
[2] http://www.takanosu-e.tym.ed.jp/
[3] http://www.jtsa.or.jp/
[4] http://www.jtsa.or.jp/topics/T-245.html