[富山] ケトル20号(2014)の紹介記事に誤り。旧国鉄富山駅と, 電鉄富山駅を混同しているみたいで, 大変残念です。2014年08月14日 21:04

 富山にそろそろ20年住んでしまう事になる私なので,
富山に関する情報を優先的に読んでしまっている事に気が付いて,
もやもや感がぬぐえません。
さらに, その中に誤りがある事に気が付いてしまう自分は,
「富山人」になりかかっているのかもしれませんが,
恐らく地元の方々は決して「旅の人」[1]である私を,
「富山人」とは呼ばないでしょうし, 私もそう呼ばれる事は望んでおりません(^^;。

 で, 今日ご紹介するのは「ケトル」[2]という雑誌の紹介記事です。
ケトルって, 多分kettle(薬罐)から来ているのでしょう。
太田出版という会社から発行されている定期雑誌のようです。
その2014年の20号の紹介記事[3[に, 次のように書かれています。

> 駅そば研究家・鈴木弘毅さんの著書『東西「駅そば」探訪』によれば,
> 北陸本線の場合, 境界はJR富山駅だそう。
> 同駅には駅そば屋が2軒あり,
> 「越中そば」は関東風,
> 「源」は関西風のつゆでそばを出すとのこと。
> 東と西が同じ駅で混在しているというのも実に興味深い話です。

 これは誤った情報が混じっています。
「源」は旧国鉄(俗にJR)の駅で「立山そば」という名前の
立ち食いそば屋を運営している会社です。
ますのすしで有名です。
対して「越中そば」は, 富山地方鉄道駅内にあります。
駅名は, 「富山駅」ではなく, 「電鉄富山駅」という名です。
なので, 同じ駅ではありません。
駅名が違う事は, 「駅そば研究家」には, たいしたことではない,
ということなのでしょうか。
ですが, この情報を信じて,
旧国鉄富山駅構内を「越中そば」を探し回ったら不幸です。
途中下車できる切符で旅行中ならともかく,
そうではなかったら, 一旦改札を出る必要があります。

 ちなみに私も両方を食べた事があります。
> 「越中そば」は関東風,
> 「源」は関西風のつゆでそばを出すとのこと。
なのは, 大方同意しますが, あくまで「風」です。
どちらも, 関東よりも, 関西よりもやや甘めです。
私はどちらも嫌いではないです。

 ちなみに, 「越中そば」は, わかりにくいところにあります。
駅構内と言っても, 改札口を通る必要はないのですが,
薬屋の奥(なんとなく, 逆の配置が良いと思うのですが)にあるので,
初めてそこに「越中そば」があるのを知ったのは,
富山に来てから10年以上経っていましたっけ(^^;。

 富山の水やそばは,
福島原子力発電所爆発による被曝の影響は,
殆ど受けていないと思われます。
お越しの折には, どうぞご賞味下さい。
かけそばでも, かまぼこがのっているのは, 私には不思議に思います。
私が経験した南関東では,
「かけそば」って, 本当に何ものっていないか,
葱がのっているかでしたから。

[1] http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E5%B1%B1%E5%BC%81
の中の, 「旅の人」をお読み下さい。
[2] http://www.ohtabooks.com/qjkettle/
[3] http://www.ohtabooks.com/qjkettle/news/2014/08/14090714.html