[富山と金沢] 金沢駅東口地下で, 路面電車(Light Rail Transit)推進運動??2015年02月16日 21:15

 金沢駅東口(兼六園口)の地下を歩いていたら,
金沢にLRT(Light Rail Transit)を導入しよう,
という意見が書かれた紙が置かれた机がありました。
多分近々, そのような意見の方々による集会がこの場所である,
ないし, あったのでしょう。
とても寂しい状況でした(^^;。
見ると,
白山市, 野々市市, 金沢市, 内灘町, 津幡町に,
LRT(路面電車と訳しておきます)を, という内容の紙です。
津幡町には北陸本線(IRいしかわ鉄道が引き継ぐ)ので,
??な気がしますが,
鉄道や路線バスの状況を知らない私なので,
??と思うところでやめることにします。

 富山から金沢へ「出稼ぎ」に来ると,
駅前の路線バスの勢いの違いを感じることができます。
バスの本数もですが, バスが新しい, 大きい, という違いを感じます。
但し, 富山駅周辺には, 路面電車が走ってします。
路面電車が走っているから路線バスが少ないのかも知れません。
が, 富山の路面電車は, ライトレールと市内電車,
それに環状線のみで, とても市内を網羅している状況ではないので,
路面電車があるから他路線バスが少ない,
というのは違うような気がしています。

 富山の路面電車構想というのは,
どのようなものなのでしょうか?
あの, 安全を願う市民を告発する市長は,
旧国鉄から富山港線を富山ライトレール用にいただき,
また, 相当昔に走っていた環状線をほぼ復活させたので,
何もしていないのではないのですが, ここまでです。
新規路面電車計画というのはないようです。
路面電車の富山地方鉄道上滝線乗り入れ計画くらいでしょうか?
呉羽やら旧射水線, 旧笹津線の復活や,
草島線に大環状線を走らせるつもりはないようです。

 ところが, 今日見た「紙」には,
路面電車を造ろう, と頑張っているようです。
「新しい金沢(都市圏)」には, LRTが不可欠である。
とまで書かれているのを見ると,
いくらか高岡市長ほかが,
「新幹線速達のかがやきが停まらないと西富山の未来はない」
の類の発言に似ているように思え, 警戒してしまいます(^^;。
また, 「LRTは(石川県と金沢市)の財政を助ける」と書かれています。
斜め読みすると,
「金沢市は立派な中核市。LRTを導入する財源力は十分ある。」
と書かれています。

 思うのですが, 路面電車に乗らなくなったのは,
自家用車利用が便利だからと思います。
この「便利」を上回る利便性を,
路面電車が持てればよいのです。
金沢の場合は,
金沢駅から金沢城, 兼六園へ路面電車があると,
多くの利用客がいると思います。
ただ, 観光客だけでなく, 地元住民の方々が利用されないと,
駄目なのではないでしょうか。
ということで, 市街地から自家用車を締め出すしかないように思います。
そのためには, 相当便利な路面電車を造ることが重要と思います。

 富山は路面電車が生き残って,
ライトレールや環状線を復活させた実績があります。
南富山駅前と富山駅前の間に,
通学高校生以外に, それ程需要があるとも思えないのですが,
5分おきに(環状線が重複する中町から富山駅までは, もっと頻繁)
走っていると, ちょくちょく利用される方がいらっしゃいます。
この区間については, 路面電車は「相当便利」なのだと思います。
繁華街とされている西町には,
いつも買い物客で賑わう店は多くはなく, むしろ寂しいのですが,
そのような富山街中でも, 路面電車が利用されているのは,
富山街中在住の私にも不思議です(^^;。
富山の場合は, 新規路線には大変消極的なのですが,
いくらかは, 金沢のLRTの参考になるような気がしております。

 「紙」を見て, 金沢や周辺を愛されているのだなあと感じました。
あまり富山では感じられない雰囲気のような気がしております。
もしかしたら富山にも同様な任意団体があるのかも知れませんが...。