不安な事に対して不安と言う事に対して, 「デマ」呼ばわりする世の中。人々の不安をつくっている人・組織・物体を放置しているのが何なのかを追求すべきではないでしょうか?2015年03月16日 22:14

 今更のような気がするのですが,
2011年3月11日の大地震により破壊され,
放置されている福島の原子力発電所からは,
今尚放射性物質が飛散しています。
つまり, 核反応は止まっていないということです。[1]
そもそも, 核燃料はどうなってしまったのでしょうか?
地下へ移って, 地下水に触れずに,
「チャイナシンドローム」状態なのでしょうか?
宇宙人か誰かが, 最悪の事態を防いでくれている,
とでも考えた方が良さそうです。

 放射性物質による地球汚染は, 人によって,
被害は全くない, 直ちに影響はない, 大変な状況である,
と, まちまちです。
要は, 人間の自然科学の理解は,
その程度と言うことになるでしょう。
今の日本の内閣総理大臣のように,
理解力が絶対的に足りない人が組織の上にいると,
福島の原子力発電所は制禦されている,
と世界に公言してしまうのです。大嘘吐きです(;_;)。
ですが, 素直にチェルノブイリの事故の教訓[2]を読めば,
これから東日本他でおこる, 生命体に起こる現象は,
良い方向には向かっていかないことは言って良いかと思います。

 今日のいくつかのウェブニュースを読んでいたら,
私が, その人の歌を2曲だけ知っている, ある歌手が,
放射性物質による食品汚染を憂えた発言をしたら,
多数にインターネット接続者によって叩かれている, という,
大変残念な記事を見つけました。[3]
この記事を配信しているJ-Castは, この歌手の発言について,

> 生活協同組合コープふくしまが(20)14年7月から
> (20)15年2月にかけ,
> (福島)県内の100家庭の食事を陰膳方式
> (編注: 一般家庭で調理された食事と同じものを検査し,
> 栄養素や化学物質の総量を推定する調査)で測定。
> 100家庭すべてで福島県産の食材も使用されていたが,
> どの家庭からも検出限界値の
> 「1キログラムあたり 1ベクレル」のセシウムは
> 検出されなかった。
> この調査は, コープふくしまが(20)15年3月7日に結果を
> ウェブサイトで公開している。

を根拠に, この歌手発言を「トンデモツイート」と書いております。
福島県産と言っても, 福島県西部のように,
深刻な被曝を免れている産地の物,
そして住人が対象かもしれないこの調査を, 無批評に受けて,
歌手の素朴な不安を「トンデモ」と書くこの報道機関は,
現内閣総理大臣並の理解力と言って良いでしょう。
私はかつて, このJ-Cast配信記事の日本語表現に疑問を感じ,
ブログでそのことを書きました。[4]
怪しい組織なのかなあという思いは前からあったのですが,
今回, 私の頭の中では,
J-Castも, カルトのような組織が作っているのか,
カルトそのものなのだろうと思うようになりました。
産経新聞と似たような物, ということなのでしょう。

 大気中や土壌に放射性物質が含まれていても,
それらがそのまま植物に吸収されているとは限りません。
だから, [1]のように汚染されていても,
農作物には移っていないのかも知れません。
その辺りは私には分かりません。
ただ言えるのは, その農作物と作られている人達は,
確実に被曝して言うことです。
農作物を運んでいる人達も, 確実に被曝しています。
日本国政府は, 早く東日本から人々を避難させる必要があった
(もうあれから4年経ちました。もう遅いです)のに,
それをせず, また, そこに住まれている方々は,
自らの意志(無理矢理という方もいらっしゃるのかも知れませんが)で
留まられているのですから,
私には何も申し上げることはありません。
ですが, 自らの意志で留まられた方が,
ご自身の考え方を他の人に押しつけることはおやめ下さい,
とだけは, 申し上げさせて下さい。

 「風評」なる言葉がありますが,
被曝による健康被害の個体差が大きいことや,
90ストロンチウム測定結果が明らかにされていない状況で,
「風評」なる言葉を使う方が, 「風評」を作っていると言えるでしょう。

[1]
講談社の「フライデー」の記事のようですが,
私は買っていないので, 取り急ぎ, 次のURIの紹介記事を挙げておきます。
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-4137.html
[2] http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC
[3] http://www.j-cast.com/2015/03/16230443.html
[4] http://okyuubooya.asablo.jp/blog/2013/05/26/6823665