[富山] 講演「ドイツの脱原発〜 日本が見習ってはいけない理由 〜」の紹介記事がありました。2016年02月20日 21:48

 北陸原子力懇談会[1]という,

> 原子力の平和利用は,
> エネルギー源としてばかりでなく,
> 放射線利用による医療, 工業, 農業など広い分野にわたって,
> 私達の暮らしや産業活動に大きく貢献しています。

と, 原子力の平和利用を推進する団体があります。
福島の事故があってからも,
原子力発電所を「平和利用」できると信じ,
推進しているということから察するに,
地球環境問題を総合的に理解できない,
現内閣総理大臣並みの理解力の人達の集団と思われます。
この組織が主催した, 経済・エネルギー講演会[2]が,
昨日('16/02/19)に, 高岡市であったようです。
原子力「平和利用」推進の組織の講演なのに,
演題が,

> 「ドイツの脱原発〜 日本が見習ってはいけない理由 〜」

だったそうです。講演者はピアノを専門とする,
ドイツStuttgart在住の方です。
ピアノの専門家のご意見というのも, 妙な気がしますが,
その概要は, 次のように書かれていました。

> ドイツでは1970年代から反原発の声が根強く,
> 東京電力福島第1原発事故を機に,
> 脱原発にかじを切ったとする経緯を紹介。
> 太陽光や風力など再生エネルギーの成長も著しいとした。

 なんとなくなのですが, 北陸原子力懇談会主催の講演で,
凄く勇気が要る講演をされたかのように読めます。
そのような講演なのに,
未だに原子力の平和利用を進めるような理解力なので,
理解できなかった物と予想されます。

>  一方, 天候で供給量が左右される再生エネルギーの欠点も説明。
> 島国の日本ではドイツのように余剰分や不足分の電力を
> 近隣諸国と融通することができないと指摘し
> 「資源もない日本がやみくもに脱原発をまねるのは間違いだ」と述べた。

 ありがたいですね。
ドイツのやり方をそのまま進めてはいけない,
という内容だったようです。
ドイツというお手本は, あくまで参考であって,
日本独自の脱原子力発電を進めなければならない,
というご主張をされたのだろうと想像します。
講演を聞いていませんので,
もしかしたら全く逆の結論だったのかも知れません(^^;が,

 ともあれ, 上の記事からだけでも,
日本が何か技術的に解決すべき事は,
余剰エネルギーを蓄える技術の開発
(電池でしょうかね? ケミカルヒートポンプもそうでしょうか?)
ということになりそうな気がします。
近隣諸国と電力を融通できるような外交もすれば良いのでしょう。

 何となく, 北陸原子力懇談会の狙いと外れた講演だったのでは,
という気がしますが,
北日本新聞の記事の題が

> 脱原発の在り方を独参考に考える

であることを考えると, 理解力が足りない,
と私が理解していた北陸原子力懇談会は,
実は, 志賀(しか)原子力発電所廃炉が確定的と分かっていて,
少しずつ原子力発電所廃炉をどう進めるのかを
検討し始めている, ということなのかもしれません。
そして, 脱原子力の一環として,
この講演があった, という,
私の勝手な解釈を紹介して, このブログを終えます。

[1] http://www.h-genkon.jp/outline/index.html

[2] http://www.h-genkon.jp/whatsnew/contents160219_takaoka.html


[3] 北日本新聞(見出しのみ。会員は, 全文読めます。)
http://webun.jp/item/7252722

会員ではない方は, 一度, 次のURIに入り,
http://www.47news.jp/localnews/toyama/2016/02/post_20160220075316.html
記事末にある[記事全文]をクリックして下さい。
全文を読めるかも知れません。

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