[富山と金沢] ううん, 石川と富山, あまり差はないのかも(^^;。IRいしかわ鉄道の将来について話し合いがあったとのこと。2017年03月30日 23:31

 範疇は[富山と金沢]ですが,
あいの風とやま鉄道とIRいしかわ鉄道の意味での比較の話です。

 NHKいしかわ放送局のウェブ配信を読んでいたら,

> 金沢以西の並行在来線経営検討会

という記事[1]がありました。
金沢以西の旧国鉄(現西日本旅客鉄道)北陸本線が経営を切り離され,
金沢以東で設立されたIRいしかわ鉄道が
この路線の石川県内を引き継ぐということなのですが,
石川県のこのことの担当者の発言によれば,

> 現在「IRいしかわ鉄道」が運行している
> 金沢より東側の路線と比べると,
> 西側は距離が2.5倍に増える一方,
> 利用客数は約7割程度にとどまると見込まれることから,
> 厳しい経営状況が予想されると述べました。

とあります。そんなことは前々からわかっていたはずです。
金沢駅が, 北陸新幹線延伸時に素晴らしい形で改築されていたのです。
富山駅なんぞ, 未だに工事中です(^^;。
だから, 金沢以西のIRいしかわ鉄道の経営方針は,
当然良い見通しとなるよう計画されているものだと思っておりました。

 しかし, どうやら違うようです。

> (いしかわ)県は来年度(2018年度)にも,
> 現在のJR北陸線で利用状況を調査したうえで,
> 利用客を増やすためには
> どのような対策が必要なのか検討することを明らかにしました。
> 谷本(石川県)知事は,
> 検討会のあと記者団に対し
> 「経営が困難になることから公的サポートが大事になってくる。
> 平成34年度(2023年度かな?)の開業に向けて
> 1歩1歩段階を踏んで取り組んでいきたい」と話していました。

 富山駅が工事中なのは, 富山県の多くの方々の生き方,
考え方を反映させたものであり,
金沢駅は, 石川県の多くの方々のそれを反映させたものと考え,
石川県民は富山県民よりも計画的にことを進められる,
というように考えていたのですが,
このIRいしかわ鉄道の件を読むと,
実は両県民とも, あまり違いはないのでは,
と思うようになってきました。

 あいの風とやま鉄道は, 初年度は黒字, 2年目は赤字。
税金の関係でそうなったということなので,
ということは, 初年度黒字というのは, その前の年度がなかったから
税金がないのでそうなった, という, ただそれだけの事だったようです。
今後, 赤字が増えていけば,
あいの風とやま鉄道廃止のようなことになるのでしょう。

 IRいしかわ鉄道がどうなっていくのか, 見ていくことにします。
「公的サポート」とは税金のことでしょうから,
結局は石川県民がどうしていくか, という問題になります。

[1] http://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/3024763071.html