講談を初めて聞きました。なかなか興味深いものがありました。2018年08月20日 22:59

 昨日('18/08/19)に,
金沢駅東口(兼六園口)すぐにある,
石川県立音楽堂というところで,
「卒塔婆小町」という,
講談とオペラの公演があったので, 聞いてきました。[1]
私は, 講談というものを知らない者でした。
オペラは, それっぽいもの(オペレッタ)は見たことがありましたが,
オペラは初めて, ということになります。

 講談は, 神田松之丞という, 人気がある方。
私は, 相棒(神さん)が聞いているラジオで, 名を知りました。
多分大人なら言わないことをそのままいってしまう,
という感じで, 私に似ているところがあるかなあ(^^;,
と少しだけ思ったのでした。
ラジオだと声だけなので,
どのようなお姿の方なのか全く分かりませんでしたが,
当日拝見しました。猫背の方ですね(^^;。
15分が導入, 25分が本来の講談(?),
ということだったでしょうか,
話に集中しやすいような話の持って行き方だったのかも知れません。
ある仕草を境に, 本来の講談(?)に移りました。
それまでの話し方との違いに驚きました。
小さな声がちゃんと会場に届くような音量調整は,
ご本人や会場の音量担当のなせる業でしょうか?
話の内容は, 能の「卒塔婆小町」[2]でした。
なかなか深味のある話でしたが,
それをぐいぐい聞かせる松之丞氏の語りを,
とても素晴らしく思いました。

 オペラは, 三島由紀夫氏の作品。
田中祐子さん指揮, オーケストラアンサンブル金沢の演奏でした。
オペラなので, 普段聞く声と違う声で言葉を聞くため,
正直, 演じている方々が何をおっしゃっているのか,
2割位しか分かりませんでした。
最初の講談は能の話に基づくものでしたが,
こちらは三島氏の作品です。
なので, 基本は同じなのかも知れませんが,
私にはオペラはさっぱりわからないものでした。
音楽を聞いていたら,
Mahlerの交響曲っぽい感じの音のひびきかな?
とか思っていました。
もしかしたら, オペラに一般的な響きだったかも知れません。
小編成の楽団ですが, 迫力は十分ある音でした。
ということで, オペラの方々には申し訳ないですが,
私は, 講談を楽しめましたが,
オペラは不満が残るものとなってしまいました。

 ともあれ, アルバイトの帰りに聞きに行ったのですが,
久しぶりに, これまで刺激が薄かった脳の部分を刺激されたようです。
講談の, ぐいぐい人の話を聞かせる術は,
本当に素晴らしいと思いました。

 ということで, この卒塔婆小町の関係者の方々と,
このような機会を教えてくれた神さんに感謝です。





[1] http://www.kanazawabiyori.com/event/event_13286.html
[2] http://www.the-noh.com/jp/plays/data/program_069.html