[富山] あいの風とやま鉄道運賃は, 来年度据え置きを検討, とのこと。2019年03月02日 21:20

 あいの風とやま鉄道という鉄道会社は,
西日本旅客鉄道が, 北陸新幹線金沢延伸時に,
北陸本線を切り捨てた結果を, 引き継いだ会社です。[1]
切り捨てられたということは,
北陸新幹線延伸後には採算を取れない, と考えられたからでしょう。
なので, 引き継いだあいの風とやま鉄道は,
赤字にあることが前提の会社ということが言えるでしょう。
赤字になるのなら, 利用料金を上げるというのが,
一番安易な対策と言えるでしょう。
そのことについての情報が報道されていました。[2]

> あいの風とやま鉄道は,.
> 2015年の開業時に運賃値上げを
> JR(日本旅客鉄道KK)時代に比べて
> 5年間は通学定期が3%,
> 通勤定期と定期以外は12%に抑える措置を取りました。

 2015年に北陸新幹線延伸時は,
富山金沢間は1000円を切っていましたが,
今(2019年3月2日現在), 1220円します。
値上げもありますが,
この区間が, あいの風とやま鉄道と, IRいしかわ鉄道という,
2つの会社線をまたぐことになったことも理由の1つでしょう。
いきなり高く上げると, 利用客が離れるだろう, ということで,
時間をかけて値上げをしよう,
ということのようです。
時が経ったら, 人件費が上がる, 給料が上がる,
ということを前提とした計画なのでしょう。

 6年目となる来年は,

> そして6年目となる来年春からは
> 値上げ幅を通学定期は5%に
> 通勤と定期以外は19%に引き上げる計画となっていました。

ということだったのですね。
それが,

> 去年(2018年)4月から12月までの利用者数が
> 前(2017年)の年に比べて1.8%増え,
> 運賃収入も,
> 予想より毎年度, 3億円から4億円上回っていることなどから,
> 運賃値上げの先送りを検討します。

 ううん, 予想よりは高いものの, 赤字なのですよね。
富山県の, 経営安定基金というお金を足すことで黒字なのです。
だったら, 予定通りに運賃を上げても良いように思います。

 私は, アルバイト先の金沢への往復でこの鉄道を利用します。
高速バスのほうが安い(930円)のですが,
発車到着時刻は, 鉄道のほうが正確なことが多いです。
本数も多いです(と言っても, 1時間に1-2本だけですが(;_;)。)。
但し, 北陸新幹線遅延時には, 接続のために遅延することがあり,
実際には, 高速バスとそれほど正確さは違わないかも知れません。
利用時間帯によっては, 高速バスはほぼ正確, というよりも,
週末の朝早い便だと, 早く金沢駅に着くこともありますし(^^;。
この冬は大雪はありませんでしがが,
大雪時には, たいてい高速バスはほぼ毎日運転します。

 私は, アルバイト先への往復は支給されるので,
便利であり, 利用して気持ち良い方を選ぶようにしています。 
利用して不愉快になるのは嫌ですよね。

 高速バスという競争相手が存在しますが,
鉄道は継続して欲しいですね。
自動車しか利用できないところ以外で,
鉄道の利用を促さない企業や団体に対して,
課税するしか無いでしょうかね?
そんなことは既にやっているのでしょうかね?
県の税金を投入するのなら,
そのようなことをしたほうが良いと思うのですが, ...。

[1] http://ainokaze.co.jp/
[2] http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=21134