[富山と金沢] 街の賑わいを素直に喜べない地元テレビ局。競争が好きなんですね。2015年09月23日 23:55

 富山街中に, 私がその外観から,
「最初から壊れている建物」と呼んでいる,
「TOYAMA キラリ」の来客数状況が,
富山地元局である, チューリップテレビのニュースで採り上げられたようです。[1]

> 富山市西町に先月('15/08)オープンした
> 再開発ビル『TOYAMAキラリ』は
> ('15/09)22日でオープンから1か月を迎えました。
> 1か月の入館者数は10万人を超え
> 中心市街地全体のにぎわいにも効果が出始めているようです。

 私は建物の真ん前の道を歩くことはありますが,
中が賑わっているとは, 考えたこともありませんでした。
外観が「最初から壊れている建物」なので,
入る気がしないのです。

> 1か月間の入館者数は
> のべ10万8000人にも上り,
> 上々の滑り出しを見せています。

 この数がどのような数なのかが分からないのですが,

> 「10万8000人あまりの方にご利用いただいています。
> これはすごい数字だと思っておりまして,
> 年間ベースだと100万人を超える数字」
> 「想定と比べても相当すごい」
> 図書の貸し出しについてもオープンから1か月間で
> 5万冊を超え, 旧本館時代のおよそ1.6倍に増えています。

 という記事をみると,
予想よりも多い人が訪問されているようです。

 街中の賑わいを取り戻そうと,
現市長は税金を投入していますが,
富山市の建物が賑わうきっかけとなるのなら,
良いことではないでしょうか?

 いくつかのブログの類[2]を読むと,
このTOYAMAキラリの内装は好評のようです。
[2]を見ると, 確かにこった内装のようです。
なおのこと, 外装が「最初から壊れている建物」なのが残念に思います。

 ということで, 街中に人がやってきているという話だったのですが,
[1]は, どうしても「競争」をしたいらしく,
金沢市の21世紀美術館の来館者数と比較をしています。

> 周辺への波及効果も含め,
> 上々の滑り出しを見せているTOYAMAキラリ。
> しかし, この程度で満足しているわけにはいきません。
> こちらはお隣・金沢市の21世紀美術館。
>
>  シルバーウィークは, ご覧の通りの,
> 人・人・人!チケットを買う人で受付は大混雑。
> 1つの展示を見るのにもこの行列です。
> この1か月間の入館者数を比べてみても,
> TOYAMAキラリの10万8000人に対し
> 21世紀美術館は24万8000人。
> 地方都市の美術館としては異例の集客力です。

 一般的な美術館とガラス美術館を同じように比べるあたりが,
無理があると思いますし, TOYAMAキラリは,
図書館でもあるので, 意味がない比較です。
図書館があるのに, 美術館よりも少ない, と言いたいのでしょうか?

 [1]は, 総曲輪通りに人が増えたとも書いています。

> 「こちらは総曲輪通り商店街です。
> 家族連れなどの姿も見られ,
> 以前に比べ, 人通りが増えているように感じられます」
> キラリの開業効果は商店街の関係者たちも実感しているようです。
>
> (総曲輪通り商盛会副理事長)
> 「人がたくさん来て通りを歩いてもらえるので, 良かったと思います」
> 「観光客の方も多数キラリの方に訪れて,
> ウチの店でもついでに買ってかれるようなこともあります」

 観光客の方が買われる物を売られているのなら,
観光客も喜ばれるのですが, 今の総曲輪通りに,
被曝の影響が少ない地場もん屋の野菜売り場や,
富山大和地下の地元土産売り場以外に,
観光客が喜ばれる店ってあるのでしょうか?
観光客がわざわざ総曲輪通りで服を買うのでしょうかね?

 文句を言う点においては, 私とチューリップテレビは,
あまり大差がないのかも知れません(^^;

[1] http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/index.html?TID_DT03=20150923164219
[2] たとえば, 金沢まちナビゲーション
http://kanamachigation.blog.fc2.com/blog-entry-847.html