最後のセンター化学を解いてみます(^^; 取り敢えず第3問まで2020年01月19日 22:30

 化学を専門とする人間なので,
大学入試センター試験が解けなくては, 私が偽物になります(^^;。
ということで, 久しぶりに試験当日に解いてみることにしました。
今日の残り時間迄に間に合うかどうか(^^;。
22:30に開始です。

第1問問1
誤は, (4)。ハロゲンの単体の酸化作用はF2が最大。
第1問問2
誤は, (5)。融解曲線をたどると, 圧力増で, 融点は下がっている。
第1問問3
H2とN2が等量なので, それぞれの分圧も等しい(= P/2)。
1 molずつ入っていたとすれば, 2 + 28 = 30 g入っていた。
体積をVと書けば, V = 2 x R x (273 + t) / (P/2) = 4R(273 + t)/P
よって, 密度は30/V なので, 上の式を代入して,
15P/R(273 + t) となるので, (2)が答。
第1問問4
化合物Zの蒸気の圧力は, 760 - 532 = 232 mmHgであり,
232/760 x 1.013 x 10^5 Pa = 3.09... x 10^4 Pa。(2)が近い。
第1問問5
浸透圧が(1.0153 - 1.0133) x 10^5 = 2.0 x 10^2 Paなので,
ファントホッフの原理により,
モル質量をx g/molとすれば, ...,
よって, 2.0 x 10^2 x 0.010 x 10^(-3)
= (0.020 / x) x 8.3 x 10 ^3 x 300
これを解いて, x = 24.9 x 10^4 (5)が答。
第1問問6
(4)の, 温水でゲル, 冷却してゾルはおかしい。
(1)の表現は紛らわしくないか?
「熱運動している分散媒分子が,
コロイド粒子に不規則に衝突するために起こる」
教科書では, コロイド粒子の不規則な運動, と教える。
分散媒がコロイド粒子に衝突してそうなるのだが,
その衝突する分散媒が不規則に衝突する, とは教えないだろう。

第2問問1
グラフから, O2 0.020 molでFeが全て反応し切ると読める。
スチールウール(Fe)が1.68 g (1.68/56 = 0.03 mol)と
O2が0.020 mol反応し切ったので,
Fe : O = 0.03 : 0.04 = 3 : 4となるので, Fe3O4である。(3)
第2問問2
温度上昇は2.5 K。1 K上昇で4.48 kJ必要なので,
2.5 x 4.48 = 11.2 kJの熱が発生したことになる。
この反応で生成するFe3O4は, 0.01 molなので,
100倍すれば良い。1120 kJ。(7)
第2問問2
Cu+ (1/2)O2 = CuO + Q1
2Al + (3/2)O2 = Al2O3 + Q2
なので, これを与えられた式へ代入すれば良い。
-3Q + Q2 = Q (5)が答。
第2問問3
あれれ, 両対数グラフが出てきた。
高校生は読めるのでしょうか(^^;。
図2では, Cの生成速度が[A]の濃度と比例している。
図3では, Cの生成速度が[B]の2譲渡比例している
(0.07 mol/Lの時, 5 x 10^(-5)で引っかからなければ良いが。)。
よって, v = k[A][B]2
であるなら, [A]を2倍, [B]を2倍したのなら, 8倍となる。(3)
第2問問4
正反応が発熱なので, 温度を下げたら, Cの生成量は増加する。
しかし, 生成速度は小さくなる。(1)が答。
触媒を加えたら, 平衡状態になるまでの時間が短くなる。
生成量に変化はない。(4)が答。
第2問問5
これは少し難しいかな? K = [H^+][A^-]/{HA] = 1.0 x 10^(-6)なので,
K x [HA]/[A^-] = 1.0 x 10^(-6) x [HA]/[A^-] = [H^+]となる。つまり,
[HA]/{A^-] >= 10 とは, 1.0 x 10^(-5) >= [H^+]
[HA]/{A^-] =< 0.1 とは, 1.0 x 10^(-7) =< [H^+]
となるので, pHが5から7の間, ということになる。
pH値の急な変化がこの領域を跨いでいれば良い。
アとエが相当する。(3)が答。

第3問問1
(1)が誤。電気抵抗が小さいと, 発熱が小さくなる。
(4)の, SrCO3が花火に使われることは, 皆知っている?
第3問問2
(3)のMnO2は還元剤ではないし,
仮に還元剤ならH2O2からH2を生成する。これが答。
第3問問3a
沈殿A: Ag+とPb2+, ろ液B: Al3+とZn2+
なので, (2)
第3問問3b
Ag+とPb2+を分けるには, 過剰NH3水を加えるか,
水溶液を加熱する。(1)が過剰なNH3水。
この操作をろ液Bにすると,
Zn2+は溶けるので, ろ液F(4), Al3+は溶けないので沈殿E(2)
第3問問4
Ca + H2O 化合物A Ca(OH)2 CO2 化合物B CaCO3
CO2, H2O 化合物C Ca(HCO3)2 化合物D CaO
(1) Ca(OH)2は強塩基なので誤り。
第3問問5
ニッケル水素電池が登場した。
今年はセンター試験水準が高いような気がする。
NiO(OH)については, 問題文にNiの酸化数が+3と書いてあるので,
解けるようにはなっているが, さてどうなることやら。
1mloのNi(OH)2が全てNiO(OH)になるのは, 電子が
1 mol充電されれば良い。Ni(OH)の式量は93なので,
6.7 kgは, 6700 / 93 = 72.04... mol。
よって, 電子が72 mol。72 x 9.65 x 10^4 / (60 x 60) = 1931.1...。
なので, (4)が答。

 疲れました。一旦休憩します。

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