[富山] 富山はガラスの街? なぜ?? インターネット検索してみました。2013年10月01日 21:10

 富山に移り住んで18年半が過ぎました。
富山と聞いて何を思いつくか, と問われたら,
「越中ふんどし」でしょうか(^^;。
否, ふんどしなんて見たことがないですね?
私の中にある「越中ふんどし」という記憶は, 何なのでしょうか(^^;。
今では恐らく, 売薬, 鱒の寿司, 立山連峰, おわら風の盆,
チューリップなどが知られているのでしょうか?

 そんな中, 富山市は,
「ガラスの街づくり」というまちづくりを目指しています。[1]
言われてみると, 街中には, 所々に,
ガラスの芸術作品と思しき物が展示されています。
私は, ガラスを見て美しいと思うことはないわけではないのですが,
基本的に芸術作品に対する興味が低いので,
むしろ, 地震が起こった時に危ない物を陳列している,
そういう思いの方が強いです。

 で, そもそも, 何故富山市地域がガラスの街なのか,
見当が付きませんでした。
[1]のページにあるpdfファイル[2]を読んでも,
理由かも知れないこととして, 1981年に,
富山市民大学の講座として, ガラス工芸コースがあったことが
あったようです。でも, それだけで,
農業(米作, 梨等)や工業が盛んな富山なのに,
それを敢えて退けて「ガラスの街」にしたい理由にはならないです。
検索して辿り着いた「商工とやま」という機関誌[3]では,

> 富山にはもともと地場産業としてのガラス工芸は
> ありませんでした。
> 薩摩切子や江戸切子のような歴史があったわけでもなく,
> ガラスの原料が採れる産地でもありません。

と迄書かれています。
富山市の説明は, 根拠薄弱です。
まあ, このブログで多数指摘してきたように,
私はもう富山市という組織には, 何も期待はしていないので,
ある意味, [2]の説明は, 予想通りの物でした。

 で, 検索を続けたところ,
富山ガラス工房という,
一般財団法人(って何?(^^;))のウェブサイトに辿り着きました。
それ[4]によれば,

> 300年以上の伝統を受け継ぐ富山売薬。
> そこから生まれる豊かな資本は
> 富山の近代産業の基盤をつくり,
> 関連産業としてパッケージ産業や印刷業など,
> 多彩なものづくりを育みました。
> 明治・大正期には手作りのガラスの薬瓶製造で,
> 富山は全国のトップシェアを誇り,
> 戦前は富山駅周辺を中心として,
> 溶解炉をもつガラス工場が10社以上あったといいます。

とあります。
これなら, 富山市をガラスの街にしようという根拠が分かります。
にわかにできた産業ではあるものの,
富山発の芸術ということで,
富山市としては, ガラスを推したいのでしょう。
これだけの文章なのに, 富山市は書いて下さらないのです。

 ともあれ, なるほど, 富山でガラス工芸, なのですね。

 実は, 今日のウェブ版ニュース配信記事[5]で,
> 富山駅高架下デザイン
> フロア・シャンデリアでガラスの街を発信
というのがあったのでした。
あああ, そんなことにお金をかけちゃうんだあ,
と思っていたのですが,
お金があるのなら, まあ, それでも良いのかなあ,
と思いました。
芸術には, お金がかからないものと,
お金をかけないとできない物があるでしょうから。
そんなことよりも, 安全な小学校・中学校通学路の確保が先では,
と, どうしても思う私でした。

[1] http://www.city.toyama.toyama.jp/special/glasstown.html
[2] http://www.city.toyama.toyama.jp/data/open/cnt/3/4151/1/glass_plan1.pdf
[3] http://www.ccis-toyama.or.jp/toyama/magazine/h18_m/0606tokusyu.html
[4] http://toyama-garasukobo.jp/blog/2012/03/toyamaglassstories.html
[5] http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/index.html?TID_DT03=20131001173507
http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=1076
http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3064465311.html?t=1380630701781
http://news.bbt.co.jp/topics_detail.phtml?Record_ID=8cc5599a2804481df888f30d675e68dd

コメント

_ とおりががり ― 2013年10月02日 08:43

ニュースを見て検索してたどり着きました。
同じように疑問を感じる方がいらっしゃり興味深く拝見しました。

再開発の話や新幹線・美術館と一緒に出てきて箱もの公共事業の話ばかり
それに昔の瓶作りは工業、それがどうして工芸になっているのか説明や歴史の変遷が無いのでなんで?と疑問でした

_ おきゅうぼうや ― 2013年10月02日 22:24

 とおりがかり様, コメントをありがとうございました。

 40うん年富山に住み続けている私の相棒が,
何故富山でガラス??という状況なので,
恐らくは, 多くの富山の方には,
ガラス工芸は馴染みがないことなのかなあ
と思っております。

 いろいろな解釈があるとは思いますが,
鳩山政権になって,
箱物行政の時代は終わったと私は期待していたのですが,
それに反対される方が多いようで, 結果として,
中央も富山市も, 安易にそちらにお金を回すことを
優先しているようで, 大変残念に思います。

 ガラスの芸術作品をつくられている方々は,
行政からの支援を受けている状況って,
息苦しくないかなあとか,
余計なことを考えてしまいます(^^;

 よろしかったらまたお越し下さい。

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