おきゅうぼうやの日記 Okyuu Booya's Diary

　富山県高岡市にある, 旧国鉄高岡駅の存在を,
私は, 藤子不二雄「まんが道」で知りました。
主人公が, 富山市にある「立山新聞」
(実際は富山新聞)へ通勤するのに
使っていた駅です。
汽車が駅を出てしまって悔しがる主人公の様子が
描かれているページがあるのですが,
これを読んでいた当時の私は,
南関東在住で, 電車というものは, どんなに長く待っても,
15分待てば次の電車が来るのが当たり前,
という環境だったので,
この主人公が悔しがる気持ちが分かりませんでした。
しかし, 今その富山から隣の県の金沢へ鉄道で移動すると,
1時間に1本しかない(特急は2本位ありますが)事実に直面し,
この主人公が悔しがる気持ちがとてもよく分かるようになりました(^^;。

　その高岡駅ですが, 北日本放送他によれば,
> JR高岡駅に隣接する新しいステーションビル
> 「クルン高岡」が完成し,
> 記念式典が29日, 行われました。
ということです。

この駅ビルは,
> (高岡)市が「高岡の顔」として50億円を投じて進められ,
> 10年の歳月を経てほぼ完成しました。
ということで, 10年も工事中だったと言うことです。
10年で50億円なので, 1年5億円ということになるのか
ならないのか分かりませんが,
どんなものなのでしょうか?

> 「クルン高岡」は, JR高岡駅の駅舎と,
> 中心商店街へと通じるウイング・ウイング高岡とが
> 屋根の付いたデッキで結ばれていて,
> 雨や雪に濡れずに駅からクルン高岡へ,
> そして商店街へと行くことができます。
>
> クルン高岡の1階の交通広場には,
> 万葉線が乗り入れ, 在来線とのアクセスもよくなりました。

　雨や雪を避けて駅から商店街へ行けるというのは嬉しいです。
が, 肝心の商店街って, 賑わっていましたっけ?
御旅屋(おたや)町のあたりは, 寂しい感じがします。
相棒と私が高岡で買い物に出かける時は,
こちらではなく, イオンモール高岡へ行くことになります。
輸入食材を扱うKaldiやジャスコ, 大戸屋やぶどうの木,
サブウェイがあるから行くのです。
御旅屋町にはなので, 用がないのです(;_;)。
私達は特殊でしょうか?
否, イオンモール高岡は, 多くの人で賑わっています。
残念ですが, 御旅屋町は,
多くの人は行かないんですね。
折角高岡大仏や古城公園が近くにあるのですから,
それらを訪れる観光客用の店に
特化した方が良いように思うのですが,
多分そうはしないでしょうね。

　この, 新しくなった高岡駅の駅ビルですが,
来年に開通らしい, 北陸(長野経由)新幹線は,
この駅ではなく, 新高岡駅に停まります。
横浜と新横浜の間, 大阪と新大阪の間よりも短い,
僅か1.5 km位のところにあります。
僅か1.5 kmで, 新大阪とは違って
家が建っていない土地も沢山あるのに,
わざわざ新高岡駅を造ってしまっているのです。
一応, 城端(じょうはな)線と北陸新幹線が交叉するところに,
新駅ができるのですが,
城端線側は無人駅だそうです。

　新幹線が通ったら, 高岡駅の利用者は大幅に減るでしょう。
射水市や城端線, 氷見線沿いの人は,
高岡駅で乗り換えて, 無人駅の新高岡駅迄行く,
ということになりますが, それって,
とても不便な気がします。
そうなることが分かっていて,
高岡駅の駅ビルを工事したのは,
なぜなんでしょうかね?
無駄なことをしたような気がしてなりません。
そんなことをするよりも, 氷見線から城端線に直接接続する
駅を交叉する形の駅を造った方が
意味があったような気がするのですが...。

[1] http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=2982