[富山] 農業指導受講: 「害虫と殺虫剤」のお話2013年02月26日 19:51

 とやま楽農学園の野菜講座へ出席しました。
今日は, 実地はなく, 講義のみでした。
講義の題は, 「害虫と殺虫剤」, でした。
私がやりたい「自然栽培」でも, 問題になる「農薬」の話です。
なぜ殺虫剤, 殺鼠剤と言わずに, 「農薬」と,
まるで, 農業にとって,
無条件に有益であるかのような表現をするのでしょうか?
それはともかく,
虫と殺虫剤の話を聞きました。
今年度の木村秋則自然栽培実践塾で,
茗荷(みょうが)は, 苗を夜盗虫やら根切り虫から守るから,
茗荷を活用することを広めましょうということになったのですが,
今日のこちらの講座では,
先人は, 柿の木の下に茗荷を育てたのは,
虫対策だった, という情報がありました。
あれれ, 実は茗荷の虫除け効果は, 昔から知られていた??

 虫が出たらどうするか, という話が中心で,
木村秋則氏他が主張する, 肥料を与えると虫が湧く,
という話は殆どありませんでした。
ただ, 肥料が多いと, 葉っぱが柔らかく育つので,
虫がやってくる, という話はありました。
肥料を与えないで育てる方が, 私には良さそうです。

 で, 出た虫対策は,
雑草刈り(雑草があると虫が湧く),
黄色い粘着板(虫は黄色が好きなので, 粘着板にくっつける),
光反射, 網, 太陽熱消毒, 害虫捕殺, 等の物理的防除と,
薬品を使う化学的防除, 生物を使う生物的防除の紹介がありました。
私が専門とする化学は,
農業の世界では, 殺虫剤やら,
食餌誘因剤としての応用になります(;_;)。
もっと良い方法はないのでしょうかねえ?
害虫がやって来た時に,
植物が発する, 天敵を呼ぶ物質を撒くのは,
「農薬」を撒くよりも良いような気がするのですが...。[1]

 農薬の話は, これ迄聞く機会が無かった, というよりも,
聞きたいとは思わなかったのですが,
実際に聞いてみると, その化学的性質以外に,
管理の在り方に恐ろしさを感じました。
製薬会社は, 毒性が実は強いと分かったので登録を辞める,
農薬を登録すると維持費がかかるので, なるべく登録しない,
という話は, 困った物だなあと思いました。
で, 農林水産消費安全技術センターというところの
ウェブサイトを見ると, 失効した農薬を見ることができます。[2]
すごい物質(シアン化カリウム, 所謂青酸カリ)があるかと思えば,
酸化第2鉄(今は酸化鉄(III)と書く)のように,
普通の土の成分なのに, なぜこれが農薬なの?
という物もあります。
農業を営まれている方々が,
これら全てに精通されているのでしょうか?
そう考えると, 農薬を使った産物を食べるのは, 辞めたくなります。
今日の講義は, そういう思いに至らせてくれた,
有意義な時間となりました。

 ということで, 私はやはり, 自分達で食べる分については,
無農薬無肥料の自然栽培をして育てていきます。


[1] 例えば, http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1800S_Y0A810C1CR0000/
[2] http://www.acis.famic.go.jp/toroku/sikkouseibun.htm

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