おきゅうぼうやの日記 Okyuu Booya's Diary

　今やっているアルバイトのいくつかで,
私の専門である化学にかかわる仕事もしています。
15年勤めた職場を辞めた時,
もう化学の専門家ではいられないだろうと,
持っていた専門書の大半を, 学生にあげたり,
捨てたのですが,
まさか辞めて2年後に,
化学の教育に関する仕事をするとは思ってもおりませんでしたので,
悔やまれるところです。

　そのアルバイトをやって気が付かされるのは,
既存の教育では, 化学の楽しさを伝えることができていないらしいこと。
受講する生徒・学生の問題もあるのですが,
教えている教員の, 教える質にも問題があるような気がしています。
まあ, 現場の教員は, 限られた時間で,
たくさんの情報を詰め込もうとするから,
その無理が, 生徒・学生の理解不足,
試験成績低迷に繋がるのでしょう。
私も現役高等教育機関教員だった時,
自分の伝えたいことをどうやったら伝えられるのかを,
悩みました。
生徒・学生が興味を持てる話をすることが重要ではありますが,
同時に, 興味を持てない人は,
受講しないで欲しい, とも思うのでした。
私は, 必修と選択科目を受け持っていましたが,
必修であっても, 理解度が足りない学生には,
単位取得を認めませんでした。
理解が足りないのに, 単位を取得されては,
その学生が後々困るからです。
現場で使えない学生になるからです。
興味がない学生は受講しない, それが,
教える側にも, 教えを受ける側にも理想と思います。

　化学に興味を持つきっかけは人それぞれでしょう。
幼少時期に興味を持つことが重要なのかどうかは,
私は分かりません。私は, 中学生の時までは,
学研の「電子ブロック」のおかげで, 化学よりは,
電気回路に興味を持っていた(持っていただけですが(^^;)ので,
幼少期に抱いた興味が大人まで
持続するとは限らないように思います。
ですが, 幼少期に, 自然科学全般に興味を抱かせるのは,
悪いことではないような気がします。

　ということで(?), 今日のブログは,
「化学反応でスタンプ作り 富山・ワンダーラボ」という題の,
自称, 富山を代表する地方新聞である,
北日本新聞社のウェブの記事です。[1]
このウェブの記事は, 会員でないと読めないのですが,
偶(たま)に公開される記事もあるので,
今日はその記事のURIを示しました。
化学反応を応用して, 年賀状の(図柄づくり)づくりをしよう,
と言うことのようです。

　このような, 自然科学と親しむ機会を提供する
施設・設備は歓迎なのですが,
この「ワンダーラボ」は,
あの人殺し, 地球環境破壊会社である,
北陸電力の施設・設備なのです。
大変残念です。

　このような施設・設備を提供できる位に,
北陸電力は経済的にゆとりがある, ということなのでしょう。
本来は, 県あたりの教育関係者や,
県立大学辺りが中心になって造るべき物のように思います。
そのような設備なら,
私もお仕事をできるかも知れないです(^^;。
こんなに良いことをやっているのですから,
北陸電力は, 直ちに原子力発電所を廃止し,
真に生命体と地球環境の破壊を防ぎ,
維持する側に立つことを願ってやみません。
あるいは, 原子力発電所に拘るのであれば,
ワンダーラボを切り離して欲しいものです。

[1] http://webun.jp/news/A210/knpnews/20121226/72568

　1つ前のブログ[1]で
自称, 富山を代表する地方新聞である,
北日本新聞のウェブ記事は,
極一部のみが公開されていると書いたのですが,
今, Yahoo!のニュースを見たら,
北日本新聞の記事もあって,
「極一部のみ」ではなく,
多くの記事が読めるようになっていることを知りました。[2]
これは, Yahoo!が北日本新聞へ購読料を払って,
そのおかげで, 北日本新聞の記事を読めるようになった,
ということなのでしょうか?
よく分かりませんが, ありがたいことです。
以前は, 毎日新聞の記事しか読めなかったと記憶しているのですが...。

[1] http://okyuubooya.asablo.jp/blog/2012/12/26/6671100
[2] http://headlines.yahoo.co.jp/hl?c=l16