[富山] 富山市と富山県警察が, 危険な通学路を放置している, と考えます。2012年05月01日 21:46

 小学校児童, 中学校生徒の通学路の安全性確保について,
富山市が小中学校に対してファクシミリで要請したことを,
先日のブログ[1]で書きました。
通学路の安全確保に,
小・中学校が主体的となることを否定しませんが,
学校が道路の安全性迄考えなければならないのは,
酷なことだと思います。これは, 富山市や,
運転免許証を交付している警察(公安委員会)も同水準で
主体的に行動をとるべきと私は考えています。
そのあたりについて調べていたら,
富山市も警察も, 基本的には主体的に問題を探し,
解決するつもりがないことを示すウェブサイトにたどり着きました。[2]
引用しましょう。
次の, 住民から富山市への意見・要望がありました。
> 2011年8月受付
> 蜷川(にながわ)小学校校下[3]の朝菜町から
> 小杉に抜ける南北の道路ですが,
> 細い道にかかわらず通行量が大変増えてきています。
> 交通事故も多発しています。
> 子供の通学路でもあります。
> 住民よりも通り抜けの自動車が多いので,
> 進入禁止や速度制限などの何らかの制限をお願いいたします。
もっともなお願いではないでしょうか。
それに対する富山市の回答は次の通りでした。
> 日ごろから交通安全につきまして,
> ご理解とご協力を頂きありがとうございます。
> さて, ご意見をいただきました
> 進入禁止や速度制限等に関しましては,
> 富山県公安委員会が所管しており,
> 窓口となる富山中央警察署へ趣旨をお伝えしました。
この件は富山市は扱わないけれど,
担当機関へ要望を転送した, ということです。
ちなみにこの朝菜町から小杉へと至る道は,
私が知っている限りでは, 一部が富山県道で,
おそらく県道以外は, 市道と思われます。
新しい住宅が増えているところなので,
交通量が増えているというのは, 事実と思われます。
市の道だとしたら, 市が危険な道を放置するのはおかしいはずですが,
市には, そのような考えが全く無いようです。
市民からの要望を無視するわけにはいかないので,
転送した, ということなのでしょう。
そこで終わっていたら, それはそれで興味深いのですが,
続きがありました。警察から, 転送内容に対する回答があったようです。
> 富山中央警察署では
> 「理由などを盛り込んだ要望書として提出されれば,
> 交通量や道路環境などを調査検討のうえ,
> 必要性に応じて,
> 富山県公安委員会に上申してまいりたい」とのことでした。
市民が, 危ないので何とかして欲しい,
と行っている段階で, それは「要望」なのですが,
警察は, 「要望書」を出せ, と言い,
「要望書」が提出されてから,
必要性を判断するようです。
そして, 必要と判断されてから, やっと公安委員会へ
「上申」されるのだそうです。
市民が必要と訴えていることに, 速やかに対応しないですね。
警察はやっぱり仕事をしないです。
そして, この「要望書」については, 次の事も書かれていました。
> 要望される場合の一般的手順につきましては,
> 「(1)近隣住民の総意として意見集約
> (2)自治振興会長名などによる住民総意の要望書として,
> 管轄する警察署へ提出
> (3)警察署から意見を添えて公安委員会へ上申
> (4)公安委員会での決定」となりますので申し添えます。
私のように, 10年同じところに住んでいても,
自治振興会なる組織と接点がない(会費は払わされていますが)と,
要望書を提出する資格すらないようです。
まあ, 仮に要望書を提出できたとしても,
交通問題の大元凶であることを
全く自覚していない公安委員会ですから,
公安委員会が, 市民の要望に応えるとはとても思えません。

 ということで, 富山市内にある危険な通学路は,
富山市と富山県警察公安委員会が公認している,
だから, その解消はあり得ない,
というのが私の結論です。
このような結論となり, とても悲しいです。

[1] http://okyuubooya.asablo.jp/blog/2012/04/27/6427177
[2] http://www.city.toyama.toyama.jp/goikenngoyoubou/seikatsuanzen/kotsuanzen/FAQ8838.html
[3] 「校下」という語は, 「学区」に相当する,
富山で使われている語です。

'12/05/02 追
次のURIの記事によれば,

http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/T20120502205.htm

> 県警交通企画課によると,
> 見つかった危険箇所などで行うソフト面の対策として,
> 地域の交通安全協会やPTAと協力して
> 巡回の回数を増やしたり,
> 登下校時の交通取り締まりを強化する。
> カーブミラーの設置などハード面の整備は,
> 優先度を考慮した上で,
> 来年度予算での計上も含めて対応する。
なぜ警察は巡回に人を回さないのでしょうか?
また, 「ハード面」の整備は,
富山市街では, 意味がないです。
未だにそのことを富山県警察は認識していないようです。
真剣に仕事をして下さい >> 富山県警察

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