[富山街中] 新しい富山駅南口を見て思う2015年03月19日 21:25

 昨日のブログ[1]に引き続いて,
新しくなった富山駅南口についてを書きます。
南口は, 以前は「正面口」と呼ばれていました。
ということは, 北口は「裏口」になります。
事実, 「駅裏」と呼ばれていました。
今は「駅北」が俗称・愛称でしょうか?
富山駅の現在の北口は,
未だに新幹線を降りた人が素直に辿れない出口で,
しかも, 原子力発電所再稼働に躍起になっている,
あの, 北陸電力の本社建物がありますので,
「裏口」と呼ばれても仕方がない状況です。
この「北口」には, 富山ライトレール[2]という路面電車が走っていて,
あと4年後頃に, 南口の路面電車と接続する予定, ということになっています。
接続すると, 乗り換えなしに, 岩瀬浜から富山中心街とされている,
総曲輪通り方面に行けることになり, 大変便利です。

 「南口」は, 路面電車の駅ができたこともあって,
見た感じが, 新しくなる前と比べると大きく変わりました。
まずは, とても広々としています。
バス乗り場(とタクシー乗り場)が広くとられていることもあるからと思いますが,
本当に広々としています。
お隣の金沢駅の「兼六園口」(旧西口)[3]は,
「鼓門」があり, これは良い感じの門なのですが,
その隣の「もてなしドーム」は,
私には映画ALIEN[4]の頭の様に見えるので, 嫌いです。
私がよく利用する富山・金沢間高速バスの乗り場から
「もてなしドーム」を見ると, どうしてもALIENなんです(^^;。
それはともかく, 広い筈なんですが,
とても圧迫感があります。
それと比べると, 富山駅の「南口」は, 開放感があって,
良いと思います。

 さて, 路面電車の駅ができたのは良いことなのですが,
問題は, 路面電車と歩道との関係です。
路面電車の出入りする部分に, 踏切がないのです。
路面電車に歩行者用の踏切はないのが普通でしょうが,
この富山駅の場合は, 踏切がないと,
歩道を歩いている人が,
そこが路面電車が交叉するところであることに気が付かず,
そのまま路面電車とぶつかる, ないし,
路面電車に轢かれる可能性が高いのです。
私と相棒(妻)が駅へ行った日は,
ご高齢者が多かったせいもあるでしょう,
かなり危ない印象を受けました。
一応, 係員のような人が踏み切りであることを案内し,
小さいのですが, 電光掲示板で電車が来ることを案内してはいますが,
あんな物は, 役に立たないような気がします。
路面電車に慣れていない旅行者の存在を考えると,
あの駅は危険であると言えます
同じ事を考えた人が, 北日本放送にいたようで,
ほぼ同じ問題を指摘しているウェブ配信記事を見つけました。[5]
この会社の配信記事は期間限定なので, 引用を長くします。

> 「路面電車の乗り入れが始まった富山駅。
> 喜ぶ利用者がいる一方, 課題もあります。」
> 富山駅へは, 多い時間帯には1時間に26本。
> ひっきりなしに電車が出入りします。
> 電車の軌道と歩道が交わるところは2か所あって,
> そのうち路面電車駅のすぐ近くは
> 安全確保のため電光表示が設置されています。
>
> 案内の音声「電車がきます」
> しかし, この案内や電車の接近に気づかず,
> 軌道を横切る人が多くいるのです。
> 危ないと思いました。
>
> 歩道をわたる人「よそ見をしていたらひかれるかもしれない」
> 「踏切があったほうがいいと思う」
> 「わかりにくい, 『電車がきます』という案内が。
> 人がいてくれるからわかるが・・・」
>
> 富山市は('15)4月上旬まで誘導員を配置して
> 安全を確保していく方針で,
> その後については「状況をみて検討していきたい」としています。[5]

 富山市は, 問題を認識しているようなのですが,
ううん, 設計段階で気付けない物なのでしょうかね?
建物は造ったけれど, 人の利用を考えていないと思わせることが,
少なくないです。以下の3つを挙げられるでしょう。
(1) とやマルシェ南側の出入り口が狭い。
(2) 新幹線利用者が北口へ出るには,
南から南北地下連絡通路をつかうか,
あいの風とやま鉄道へ入場料を払う必要がある。
(3) (今日のブログ)路面電車出入り口における歩行者との事故が
起こる可能性が高いつくり

 もう1つ書きましょう。
(4) 路面電車の駅の, 乗り場案内の文字が,
案内板の大きさに比して小さいのです。なぜなんでしょうかね。
もっと大きな字で「南富山駅前」方面, 「大学前」方面,
「環状線」と書くべきだと思うのですが...。

 この路面電車ですが, ほぼ全線が富山駅に入るため,
[5]の記事にもあるように, 南富山駅前から大学前へ要する時間が
長くなってしまっています。場合によっては,
電鉄富山駅・エスタ前で降りて, 歩いて新富町まで行く方が,
速く大学前方面へ行けるかも知れません。
富山駅はバス乗り場でもあるので,
交通は混雑します。そこへ路面電車が乗り入れたので,
一部路線バスは, 以前より時間がかかってしまっているのかも知れません。

 と言っても, 狭い富山市街地です。遅れても5分位でしょうから,
大丈夫です。もっとも, 富山の一部の運転手は結構せっかちなので,
5分遅いと, もうそれだけで我慢できない人がいますので,
そのような運転手には, 落ち着いた運転をされることと祈るしかないです。

 ともあれ, とても広く感じられる南口と,
路面電車の乗り入れで, なんだかとても新鮮な感じです。
真ん前にあるCiC(City in Cityの略)に,
集客力がある店が多くあれば, もっと賑わいそうなんですが...。
恐らくは, これからいくつも工事があって,
数年でまた大きく変わるのでしょうね。
もっとも, その頃まで私達は富山にいるのでしょうかね(^^;。

[1] http://okyuubooya.asablo.jp/blog/2015/03/18/7593329
[2] http://www.t-lr.co.jp/
[3] http://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot_search/spot.php?sp_no=675
[4] http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3_%28%E6%98%A0%E7%94%BB%29
[5] http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=6821