[富山] 交通死亡事故多発。富山県警は, 無意味な「警報」をやめ, 巡回他に徹するべきでは?2016年02月28日 20:56

 今年(2016年)に入ってからの富山県内の交通死亡事故者数は,
多かった昨年(2015年)よりも既に上回っているとのことです。[1]
なぜ増えているのか私には全く分かりませんが,
原因が分かっていれば, それに直接効く対応をするでしょうから,
そのような対応をしていないところを見ると,
原因は分かっていないものと推察します。

 であれば, 富山県警察は,
今こそ, 死亡事故を未然に防ぐために,
巡回をまめに行い,
検問をするのも, 仕方がないかと思います。
なのに, 「交通死亡事故多発警報」を発令[2],
という, 全く意味がないことをしているのです。
この発令も, 明日(2/29)迄。
この発令の趣旨が,

> 交通死亡事故多発警報を発令し,
> 広く県民に注意を促し, 交通死亡事故の抑止を図るもの。

とあるのですが, いったい警察はいつどこでこの警報を発令したことを,
県民に伝えているのでしょうか?
前にもこのブログで指摘しましたが,
富山県警察の情報更新は遅いです。
私はテレビが映らないため,
テレビでどのような報道をしているのかを知りませんが,
ウェブ配信を通じて事実を把握しているつもりです。
富山県警察は, Safety Drivers情報という,
英語の名前の情報を,
希望する人にだけメールで配信しているようです[3]が,
交通事故を防止しようという,
自動車の運転に際して, 危険意識を持つ人
(本来それは運転手全員のはずですが)が読むだけなので,
事故発生数を減らすことには貢献しないと予想します。
だから, 上で書いたように,
現場で警察官が運転手を見る必要があるなのです。
しかし, 富山と金沢の間の高速バスに乗っている間に街中を見る限り,
富山県警察の人が運転手一人一人を見ているようには見えません。
形だけの「警報」を発令して,
自分達は仕事をしているのだ, という状況証拠を作っているに過ぎません。

 そろそろ県知事が出て, 何か言うべきと思いますが,
富山県内の出来事は他人事という認識と思われる現知事が,
何か言うとは思えません。
まあ, 何か言っても, 事故数が減るとは思えませんが...。

 この内容でブログを書くきっかけとなった死亡事故[4]では,
亡くなった方は, 歩道があるのに車道を歩いていた,
飲酒後の人だったと言うなのだそうで,
運転手よりも, 飲酒者に問題があったのでは,
と思わせる報道なのですが,
真相を知らないので, 何とも言えません。

 ともあれ, 運転される方には, 富山県内がこのような状況なので,
普段よりも速度を落として,
普段よりも前方左右後方の注意をされて, 運転をお願いします。

[1] http://police.pref.toyama.jp/cms_sec_police/6115/kj00011018.html
この頁は, 日が変わると, 数値も変わるでしょうから,
このブログを書いている時に見た数値を以下に書いておきます。

交通事故発生状況(2月25日現在:概数)
発生件数 死者数 負傷者数
2016年 503 13 567
2015年 608 6 705
増減数 -105 7 -138

事故数は減っていて, 負傷者数も減っているのに,
死者が増えている状況です。

[2] http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1004/kj00016190.html

[3] http://police.pref.toyama.jp/cms_sec_police/6115/kj00003504.html

[4]
北日本放送
http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=10427

NHK富山放送局
http://www.nhk.or.jp/lnews/toyama/3063260591.html?t=1456660846330
> 27日夜遅く射水市の市道で歩いていた31歳の男性が
> 乗用車にはねられ, 病院で手当てを受けていましたが
> 28日朝, 死亡しました。
> 警察は, 今月22日から「交通死亡事故多発警報」を出して
> 注意を呼びかけていますが, 事故の発生に歯止めがかかっていません。

富山テレビ
http://news.bbt.co.jp/topics_detail.phtml?Record_ID=710ea077a924457448b74ecb52ab08e8